睡人亭トップ→授業用→漢籍電子文献の使い方→バージョン2の使い方(その3)
キーワードの入力方法
バージョン2でのキーワードの入力と検索方法は以下の通りです。
- [檢索條件]横の(フォームボックス)に、検索したいキーワードを入力します。
- 入力すると、右横の(フォームボックス)にキーワードが転写されます。
- 転写されたらを左クリックすると検索が開始されて、下フレームに検索結果が表示されます。
キーワードの入力に関しては、幾つかの方法があります。
- BIG5入力に対応したIME(cWnn)を使用する
- 立命のシステムの場合、cWnn5がインストールされていますので、BIG5に切り替えて入力してください
- MS-IME+IMEパッドを使う
- JIS第一+第二+補助漢字まで入力できます。手書き入力でも文字が検索可能です。やりかたはこちらを参照してください。
- ATOKの文字パレットを利用する
- 立命のシステムには入っていません。
- CHISE IDS Findを利用する
- 単字を探す際には便利な方法だと思いますが、漢字の部品が分からないと探すのに時間がかかります。
- 今昔文字鏡を利用する
- Unicodeテキスト貼り付けで入力できます。
- 単字を探す際には便利な方法だと思いますが、漢字の部品が分からないと探すのに時間がかかります。
外字の入力方法について
上記何れの方法でも、[BIG5に割り当てられていない漢字は検索できない]事に注意してください。
特に、日本語環境下での漢籍電子文献用の外字入力については、その手段が用意されていません。
下図のように、[IMEパッド]の[文字一覧]から[Unicode]を選択し、[私用領域]に切り替えて文字を表示して入力できない事もないですが、見ての通り外字の並び方はバラバラなので、当該文字を見つけるのに苦労すると思います。
外字ファイルに収録される外字一覧はこちらを参照(PDFファイル(約1.4MB))
キーワードの書式
キーワードの書式は、単純に単字・熟語を入力する以外にも、特定の条件式を指定しての入力も可能です。
条件式の該当範囲は、漢籍電子文献の最小子項目(これより下位に子項目が存在しない。具体的には[巻][篇]等)単位になります。
仮に、一つのキーワードが他のそれの一部である場合、極力最も長い適当な文字列を探し出してきます(最長一致の原則)。
もし検索方法が解らなければ、上フレームの[help]を左クリックすると表示される公式ヘルプを見てください。但し中国語(繁体字)ですが。
条件式における文字列相互の関係は、以下の表に挙げた論理演算要素と括弧を使って定義付けをします。
条件式は何れも「半角で」入力してください。
条件式 | 書式/意味 | 具体例 | 意味 |
---|---|---|---|
| |
A|B AもしくはB(orの意) |は入力しなくてもよい。 その場合は、各キーワード間に半角空白を入れること。 |
劉備|關羽|張飛 劉備 關羽 張飛 |
[劉備] どれか一つを含む |
& |
A&B AとBとの両方(andの意) |
劉備&關羽&張飛 |
[劉備] 三者全てを含む |
! |
A!B BではないA(and notの意) |
關羽!張飛 |
[関羽] 含む [張飛] 含まない |
{ }
|
A{BCD} Aの後にBCDを含まない文字列(notの意味) 結びつく文字列は、大括弧の左右どちらでも可 |
關{平興} |
任意の[關某] 但し [關平] は含まない 關羽・關氏などが該当 |
&と!との優先順位は同じ。|はそれらに次ぎます。
演算子は複数組み合わせて使う事も可能です。その場合は、(と)を使って演算子の優先順位を決定します。
検索例
- 検索式
- (先主|後主) & (武帝|文帝)
- [&]演算子と[丸括弧(パーレン)]演算子との間には、必ず[半角空白]を挿入してください。
- 解説
- 上記の例では、「先主と武帝」「先主と文帝」「後主と武帝」「後主と文帝」の四つの組み合わせのいずれかを意味します。
漢籍電子文献のバージョン2の利用方法について紹介します。
ここでは、キーワードの入力方法と使用可能な条件式について説明しています。