Wordで漢文入力

特殊な返り点の入力

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   のような、特殊な返り点を入力するには、「一レ」「上レ」の様な二文字の組み合わせや、アンダーライン機能を利用します。

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の作成

  1. 返り点にする文字「一」「レ」を入力します。
  2. 「一」「レ」を「下付き文字」に変更します。方法はこちらを参照
  3. 下付にした「一」を範囲選択して、メニューの[書式]→[フォント]を選択し、もう一度フォントのダイアログボックスを表示します。
  4. ダイアログボックスが表示されたら、[文字幅と間隔]のタブを左クリックして画面を切り替えます。
  5. [文字間隔]横の[▼]を左クリックしてリストを表示し、「狭く」を選択します。
  6. 次に、右横の[間隔]で文字の間隔を調整します。[▲(より広く)][▼(より狭く)]を左クリックするか、直接半角数値を入力して設定してください。数値が大きいほど、間隔が狭くなります。
  7. ここでは、3.5ポイントで設定しましたが、ページ設定の[文字数][字送り][余白]との兼ね合いで、適宜適当なポイントを設定してください。
  8. こちらで試した限りでは、14ポイント、40文字、字送り16.1ポイントの場合は、4ポイント程度が適当でした。
  9. 設定が完了したら、[OK]を左クリックすれば出来上がりです。
  10. ポイントは「間隔を設定する文字は上の文字だけ!」という点です。
  11. 「一レ」の場合は「一」、「上レ」の場合は「上」が対象となります。

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の作成

  1. 作成手順自体は、右の1.~7の通りに従ってください。
  2. 使用する文字は「上」「レ」です。
  3. 但し、文字間隔がとは異なってきますので、注意してください。

    よりは、間隔を広めにとると上手に決まると思います。

    14ポイント、40文字、字送り16.1ポイントの場合は、2.5ポイント程度が適当でした。

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の作成

下図のように、訓読が下から熟語に返る場合、熟語の間に返り点を付し、更に横に傍線を補う場合があります。

その傍線は、アンダーラインを利用して付けることが出来ます。

  1. 返り点にする文字「二」を入力します。
  2. 「二」を範囲選択し、メニューの[書式]→[フォント]を選択します。
  3. ダイアログボックスが表示されたら、[文字飾り][下付き]にチェックを入れます。
  4. 次に[すべての文字列][下線][▼]を左クリックしてリストを表示し、適当な線種を選択します(下図を参考)。
  5. 以上の設定が完了したら[OK]を左クリックしてください。
  6. アンダーラインが右側に付くはずです。

アンダーラインの作成に失敗した場合は、[Ctrl]キーを押しながら[Z]キーを押すか、ツールバーのを左クリックすると、一つ前の状態に戻りますので、また再設定してください。

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間隔の調整に失敗したら?

文字或いは行間隔の調整に失敗した場合は、以下の手順を実行して訂正して下さい。

  1. 初めに、[Ctrl]キーを押しながら[Z]キーを押すか、ツールバーのを左クリックします。
  2. すると、一つ前の状態に戻ります。
  3. もう一度同じ操作をすると二つ前に戻ります。

ちなみに、「一レ」「上レ」点も、フィールドコード利用の裏技が使えます。

傍線が右についてしまったら?

Windows2000以降では、縦書きの際、言語設定の都合でアンダーラインが左右に勝手に割り振られる場合があります。

もし、の様に右側に傍線が付いてしまったら、言語設定を「日本語」に設定することでに修正されます。

以下、手順を説明します。

  1. 傍線が右側に付いてしまった文字を選択します。

  2. メニューの[ツール]→[その他校正ツール]→[言語の選択]を選択します。
  3. または、文字を選択後、ウィンドウ最下部のを左ダブルクリックしてください。
  4. [言語の選択]のダイアログボックスが表示されます。
  5. [選択中の文字列の設定]から[日本語]を選択してください。上の方に無ければ下の方にあります。
  6. [日本語]に設定したら、[OK]を左クリックすると傍線が右側に付くはずです。
  7. [自動的に言語を認識する]にチェックが入っていると、文字やフォントの種類によって、自動的に言語が設定されます。ついでにここのチェックを外しておきましょう。

なお、ルビが振られている文字列は、何故か自動的に言語設定が全て「英語(US)」扱いになってしまいます。しかも、言語の選択を実行してもそれが反映されません。注意してください。

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裏技―とするには―

を作成する場合でも裏技は使えますが、その場合にはルビを振ると、傍線が消えてしまいます(下図)。

これを以下の図のようにしたい場合は、[文字間隔][位置設定]を使って設定する必要があります。

  1. はじめに、文字を入力します。ここでは、[所以]の間に[ゑ][二]と入力します。
  2. 次に、フォントのプロパティを使用して、[ゑ]を[上付き文字]、[二]を[下付き文字][下線]にそれぞれ設定します。
  3. [ゑ]だけを範囲選択して、メニューの[書式]→[フォント]を選択し、フォントのダイアログボックスを表示します。
  4. [文字幅と間隔]のタブを左クリックして画面を切り替えます。
  5. [文字間隔]横の[▼]を左クリックしてリストを表示し、「狭く」を選択し、右横の[間隔]で文字の間隔を調整します。[▲(より広く)][▼(より狭く)]を左クリックするか、直接半角数値を入力して設定してください。

    数値が大きいほど、間隔が狭くなります。

    この場合、直後の文字と重なる必要がありますので、それを念頭に間隔を設定してください。

    こちらで試した限りでは、14ポイント、40文字、字送り16.1ポイントの場合は、6ポイント程度が適当でした。

  6. [位置]横の[▼]を左クリックしてリストを表示し、「上げる」を選択し、右横の[間隔]で文字の位置を調整します。[▲(より右に)][▼(より左に)]を左クリックするか、直接半角数値を入力して設定してください。

    数値が大きいほど、間隔が狭くなります。

    この場合、前後のルビと縦のラインが一致する必要がありますので、それを念頭に位置を設定してください。

    こちらで試した限りでは、14ポイント、40文字、字送り16.1ポイントの場合は、9ポイント程度が適当でした。

  7. 設定が終了したら、[OK]を左クリックします。
  8. これで出来上がりです。

慣れない内は、1.2.を実行した後、先に6.だけ設定します。これでルビとの縦ラインを調整した後、5.に戻って間隔を調整しましょう。

慣れてしまったら、「ゑ」の[上付][間隔][位置]設定を同時に行う事も可能です。

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