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文書の背景を設定
通常、Word文書の背景は透明(背景は印刷する紙の色準じます)ですが、それを設定した任意の色に置き換えることができます。そのためには、[背景機能]を使います。
文書の背景色を変更するには、以下の手順に従ってください。
- これが元の文章です。文字色・背景色共に自動(通常は文字色は黒、背景色は白になるかと)になっています。これから、この文書の背景色を青色に変えてみましょう。
- はじめに、メニューの[書式]→[背景]を選択します。
- [背景]メニューの横に、サブメニューが表示されます。
- サブメニューに表示された色の中から、目的の色にマウスカーソルを合わせて左クリックしすると、その色に背景が変更されます。
変更後の文書です。文字色を[自動]に設定してあると、背景色の変更に伴って文字色も自動的に可読可能な色に変更されます(ここでは黒→白に変更)。

元の背景(もしくは、初期状態の[自動設定])に変更したい場合は、メニューの[書式]→[背景]→[塗りつぶしなし]を選択してください。
![背景[塗りつぶしなし]を選択](images/72.png)
その他の色
初期設定以外にも、細かい色・背景を設定することができます。方法は以下の通りです。
- はじめに、メニューの[書式]→[背景]を選択し、サブメニューが表示されたら、[その他の色]を選択します。
- 画面に[その他の色]のダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、[標準][ユーザー設定]という二つのタブが存在します。
- [標準]タブ
- この画面では、表示されている設定済みの色パレットにマウスカーソルを合わせて左クリックし、次に[OK]を左クリックして色を選択します。
- [ユーザー設定]タブ
- この画面では、ユーザーがRGB(光の三原色)もしくはHSL(色相・彩度・輝度)を256段階でユーザーが設定して色を独自に作成し、次に[OK]を左クリックして色を選択します。
塗りつぶし効果
背景には、色だけではなく、模様やテクスチャ・画像を設定することもできます。方法は以下の通りです。
- はじめに、メニューの[書式]→[背景]を選択し、サブメニューが表示されたら、[塗りつぶし効果]を選択します。
- 画面に[塗りつぶし効果]のダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、[グラデーション][テクスチャ][パターン][図]という四つのタブが存在します。
- [グラデーション]タブ
- この画面では、色(1色・2色・既定の色パターン)を設定して背景色を決めます。2色・既定を選択すると、グラデーションを設定することができます。また、透明度も設定可能です。
- [テクスチャ]タブ
- この画面では、あるものの質感に類似した画像パターン(テクスチャ)を選択して、背景に設定します。
- [パターン]タブ
- この画面では、特定のパターン模様を選択して背景に設定します。パターンの模様(前景)・背景(背景)それぞれに別個の色を設定可能です。
- [図]タブ
- この画面では、任意の画像を読み込んで背景に設定します。
透かし
背景として透かしを設定したい場合には、[透かし機能]を利用します。方法は以下の通りです。
- はじめに、メニューの[書式]→[背景]→[透かし]を選択します。
- 透かし機能のダイアログボックスが表示されました。
- ラジオボタン[なし]
- 透かしを設定しません。既存の設定済み透かしを削除する場合にもこれを選択します。
- ラジオボタン[図]
- 透かしとして図を挿入します。[図の選択]ボタンを押して、透かしとして使用する画像を選択します。[倍率]のリストからロゴの大きさを設定しましょう(困ったときは[自動]を選択すればOK)。[にじみ]にチェックを入れると、画像が白っぽくなります。前面の文字を邪魔したくないときに選択しましょう。
- ラジオボタン[テキスト]
- 透かしとして文字列を挿入します。[テキスト]のリストから、既定の文字列(社外秘・見本など)を選択するか、[テキスト]のフォームに直接文字列を入力してください。[フォント]のリストから文字の種類を、[サイズ]で文字の大きさ、[色]で文字色をそれぞれ選択します。[半透明にする]にチェックを入れると、文字が半透明で表示されます。[レイアウト]はラジオボタン[対角線上][水平]いずれかを選択してください。
Wordでは、文書の背景に色を塗ったり、透かし(画像・任意の文字列)を設定することができます。
透かし機能を使えば「社外秘」「見本」などの文字を文書の背景に挿入したり、ロゴマークなどをバックグラウンド画像として利用する事もできます。