漢籍電子文献の使い方

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ここでは、台湾の中央研究院漢籍電子文献の使い方について説明しています。

漢籍電子文献を利用する事で、今まで頭を悩ませた各種用例の原典の探源も一瞬で済み、そのような下調べの時間節約や思わぬ用例の発見にもなります。少なくとも「用例無し!」と論文等で言及する場合、このようなオンライン検索で探しておく事で、説得力がかなり違ってきます。

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漢籍電子文献とは

台湾の国立研究機関である中央研究院のWebサイトでは、多くのデータベースを公開しています。

その中で、古典系の漢字文献を扱う研究者にとって、[漢籍電子文献(バージョン1:現在存在しません)(バージョン2)]がよく利用されます(現在では新漢籍全文資料庫として新しいバージョンも公開されています。)。

このデータベースは、無料公開エリアと有料公開エリアとに分かれていますが、無料公開エリアだけでも著名な古籍が万遍なく網羅されており、また近代や台湾の資料も見る事ができます。

有料公開エリアは、外国の個人利用は受け付けていませんが、漢籍電子文献の一部を購入した国内の研究機関の中には、サービスとして学内限定で有料公開エリアの検索も出来るようになっているそうです。有料公開エリアには『太平御覽』『続資治通鑑長編』『明実録』『清会典事例』等、当該分野の研究者にとっては、基本中の基本たる資料群が登録されています。

解説ページ一覧

バージョン2の解説ページ

  1. 資料庫の選択
  2. 書籍の細目の選択
  3. キーワードの入力
  4. 検索結果の見方
  5. 結果表示画面の説明:その1
  6. 結果表示画面の説明:その2
  7. Wordへの貼り付けと注意事項

バージョン1の解説ページ

現在、サイト自体がバージョン2に飛ばされるようになっていますので、これ以上の更新はしませんが、記録として残しておきます。

  1. 資料庫の選択
  2. 書籍の細目の選択
  3. キーワードの入力
  4. 検索結果の見方
  5. 結果表示画面の説明:その1
  6. 結果表示画面の説明:その2
  7. Wordへの貼り付けと注意事項
  8. Wordに貼り付け後の整形

注意事項

中央研究院は台湾のサイトです。漢籍電子文献のバージョン2はBig5で、新漢籍全文資料庫はUTF-8で構築されています。またBIG5未収録字については、外字(バージョン1, 2)及び画像(新漢籍全文資料庫)でデータを補っています。外字については、こちらのページで別途公開されている外字ファイルが必要となります。外字ファイルのインストール方法などの説明や日本語Windows上で使用する際の不具合については、こちらで説明してあります(外字一覧もPDFで公開しています(約1.5MB))。

新漢籍全文資料庫については、現在まだ解説ページを作成しておりません(単なるめんどくさがりが理由…)。公式サイトの解説(繁体字中国語)を参照して下さい。

漢籍電子文献で無料検索可能な書籍

漢籍電子文献の内、現在外部から無料で検索できるのは以下の古籍です。

漢籍電子文献で無料検索可能な書籍
資料庫名稱 製作單位 字數
二十五史 史語所
漢籍全文資料庫計畫
39,966,383
十三經 8,600,315
小説戲曲曁其他 3,375,420
漢籍全文資料庫(現行バージョン)へのリンク
要登録(国外個人は不可:一部フリー)
249,779,271
(但し、文字数は旧版のもの)
上古漢語語料庫―摘要 語言所文獻語料庫研究室
資訊所詞庫小組及
史語所漢籍全文資料庫計畫
830,985
臺灣文獻叢刊 臺史所史籍自動化室 47,054,208
文心雕龍 資訊所文獻處理研究室 1,700,011
佛經三論 104,257
清代經世文編
(検索結果表示30件制限)
近史所 18,292,747
中華民國史事日誌
(検索結果表示30件制限)
1,452,451
新民説(梁啓超) 119,728
内漢文題本專題檔案:
刑科婚姻類提要
211,033
姚際恒著作集 文哲所資料提供
計算中心資料庫建立
951,560
泉翁大全集 1,542,048
正統道藏 6,092,586
詞話集成 文哲所資料提供
史語所漢籍小組資料庫建立
95,347
新清史―本紀 國史館清史組 878,629
樂府詩集 師大國文系製
計算中心技術協助
633,146
閩南語俗曲唱本「歌仔冊」 王順隆教授製
計算中心技術協助
2,366,353
人文資料庫師生版1.1 中央研究院
内容摘自上列資料庫
24,907,254

以上のように、公開されている分だけでも、様々な分野の有名な古籍が万遍なく網羅されています。これに加えて新漢籍電子文献の非フリーエリアを加えると更に量は多くなります。

また新たなデータの入力と公開にも力を注いでいます(このページに現在登録されている古籍の一覧と、今後の追加予定を見ることが出来 ます。)。

漢籍電子文献を利用する事で、今まで頭を悩ませた各種探源が簡単・大量・短時間で実行可能になります。

下調べ時間の節約や思わぬ用例の発見にもなり ますので、正しくここのデータベースを利用するか否かで、周りとの差がつくわけです。少なくとも「用例はありません!」と言及する場合、漢籍電子文献を初めとする各種データベースを調べずに大言壮語する事は不可能になったと言えるでしょう。これは中国学史上の一大変革と言 えます。

また、漢籍電子文献自体が一種の叢書的存在になっていますが、幾つかの書籍を横断的に検索する事によって、類書的な使い方も可能です。『四庫全書』よりも、『永楽大典』に近い性格を持ったデータと言えるかと思います。

項目別書籍一覧

二十五史

十三經

小説戲曲曁其他

上古漢語語料庫―摘要

佛經三論

清代經世文編

人文資料庫師生版1.1


睡人亭謹製