睡人亭トップ授業用MS Excelを使いこなす数式の入力
最終更新日:2006年11月30日

参照

数式の入力―数値を指定しての入力―

数式の入力―セル番地を指定しての入力―

数式のコピーと貼り付け

その他―数式そのものをセル上に表示するには―

相対参照と絶対参照

エラーメッセージについて


関数画面について

関数の利用―その1―

SUM(合計)

AVERAGE(平均)

MAX・MIN(最大値・最小値)

MEDIAN(中央値)

MODE(最頻値)

STDEVA(標準偏差)

関数の利用―その2―

ROUND(四捨五入)
ROUNDUP(切り上げ)
ROUNDDOWN(切り捨て)

RANK(順位付け)

IF(条件式)

QUARTILE(四分位数)

関数の利用―その3―

COUNTA(空白以外のセル個数)

COUNTIF(空白以外のセルから、指定した条件に合致するセル個数)

関数の利用―その4―

VLOOKUP(指定範囲の左端の列の値に合致した値に対して、指定したセルの値を返す)

MS Excelを使いこなすインデックス

MS Excelを使いこなす

数式の入力

数式の入力―数値を指定しての入力―数式の入力―セル番地を指定しての入力―数式のコピーと貼り付けその他―数式そのものをセル上に表示するには―

Excelの基本は[数式][関数]です。

まず初めに、Excelでの数式の入力方法と扱い方について学習しましょう。

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数式の入力―数値を指定しての入力―

Excelの数式は、セル内に数式を入力することで実行されます。

1.始めに、セル内が数式である事を宣言するために、先頭に半角のイコール[=]を入力します。

2.イコールの後ろ(右側)に必要な数式を入力して[Enter]キーを押します。

3.数式が実行されます。

数式が入力されているセルは、セル上では計算結果の値が表示されています。

該当セルをアクティブにすると、数式バー上に数式が表示されます。

演算子は以下の6種類です。

当然ですが、演算子は全て「半角(IMEを「半角英数字」または「直接入力モード」に切り替えて)」で入力してください。

演算子 意味 数式
+ 足し算 =2+5 7
- 引き算 =5-3 2
* かけ算 =3*8 24
/ わり算 =6/3 2
^ べき乗 =2^8 256
% パーセンテージ =20/400% 5

数式の中で、括弧を使うことも可能です。

但し、Excelの括弧は全て半角の括弧()で入力します。

所謂大括弧{}は使いません。

対になる括弧は同じ色で表示されます。

括弧内の計算結果を他の数値でかけ算を行う場合、通常の数式と異なり[括弧の前(後)に演算子が必要]となります。

通常の数式 Excelでの数式
=2(3+5) =2*(3+5) 16
=2(6÷2) =2*(6/2) 6
=3×(5+3)2 =3*(5+3)^2 192
=(3+5)×(6÷2) =(3+5)*(6/2) 24
=(7+5)×(2+4)÷4 =(7+5)*(2+4)/4 18
={(12÷4)+(2×4)}÷4 =((12/4)+(2*4))/4 2.75

数式の修正は、文字列の修正と同じです。こちらを参照してください

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数式の入力―セル番地を指定しての入力―

数式は、その1のように直接数値を入力する以外に、セル番地を指定する事も可能です。

下図では、B1に3が、B3に5が入力されています。これを利用してD1に数式を作成してみましょう。

1.D1をアクティブセルにして、半角の=を入力します。

2.B1を左クリックします。下図のようになるはずです。

D1セルに表示されたB1の文字色と、選択されたB1セルの周りの点線の色とが対応しています。

3.演算子を入力します。ここでは、単純に加算(+)を入れてみました。

入力の際、演算子が半角で入力されているか確認しましょう。

4.B3を左クリックします。

D1セルに表示されたB1の文字色とB1セルの周りの点線の色(青)、B3の文字色とセルの色(緑)とがそれぞれ対応しています。

5.最後に[Enter]キーを押して確定すれば、数式が実行されます。

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数式のコピーと貼り付け

数式も、文字列を入力したセルと同様に、セルを選択してメニューの[編集]→[コピー(切り取り)]→[貼り付け]が可能です。

通常の貼り付けは、数式それ自体が貼り付けられます。

但し、セル番地を利用して数式を作成している場合、後述の[相対参照]と[絶対参照]との関係に留意して数式を作成しておかないと、貼り付け時にエラーがでます。

貼り付けの際、[形式を選択して貼り付け]を選択してダイアログボックスを表示し、その中から[値]を選択して[OK]を左クリックすると、コピー元の数式を計算した結果(「値」)だけが貼り付けられます。

貼り付けてしまった後に形式を変更して貼り付け直したい場合は、スマートタグを使いましょう。

1.貼り付け後、貼り付けたセルの右下にスマートタグが表示されます。

2.スマートタグにマウスカーソルを合わせると[▼]が表示されますので、左クリックしてください。

3.リストが表示されたら、貼り付けたい形式にマウスカーソルを合わせて左クリックしてください。

スマートタグが表示されている場合は、貼り付けを再度やり直す事が可能です。

スマートタグは、他の作業を行うと自動的に非表示になります。

数式も、文字列と同じようにオートフィルを利用して楽々コピーが出来ます。

1.コピー元の数式を実行します。

2.文字列のオートフィルと同様の手順で、フィルハンドルをドラッグしてください

3.マウスの左ボタンを放すと、コピーした数式に従い自動的に計算が実行されます。

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その他―数式そのものをセル上に表示するには―

セル上に「数式の実行結果ではなく数式そのものを表示したい」場合は、=の前に'(半角のアポストロフィ)を 入力してください。

これを組み合わせると、数式を別セルにコピーして、数式自体を表示させる事も可能です。

1.数式が入力されているセルをダブルクリックするか、アクティブセルにしてから数式バーを左クリックで、セルを編集可能な状態にします。

2.次に、数式部分を左ドラッグで選択します。

3.下図のように数式がセル幅よりも長い場合は、数式バー上で選択した方がよいでしょう。

4.数式を選択したら、メニューの[編集]→[コピー]を選択してコピーします。

5.次に、[ESC]キー(キーボードの左上にあります)を押します。ここがポイント。

6.貼り付けたいセルをアクティブにします。

7.貼り付ける前に、'を入力します。

8.そのまま([Enter]キーを押して確定せずに)、メニューの[編集]→[貼り付け]を選択します。

9.最後に[Enter]キーを押して確定します。

10.これで、コピーして貼り付けた数式をセル上に表示する事が出来ました。

以下の方法を利用しても、数式そのものを表示する事が可能です。

1.数式そのものを表示したいセルを選択後、メニューの[書式]→[セル]を選択し、[セルの書式設定]のダイアログボックスを表示し、[表示形式]のタブを左クリックして画面を切り替えます。

2.画面が切り替わったら、[分類]から[文字列]を選択して[OK]を左クリックしてください。

3.これで、該当セル内に入力された数値は、「数値ではなく文字列として認識」されますので、数式を入力しても実行される事無く、数式そのものが表示されます。

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